1. LiDAR(ライダー)とは?基本的な仕組み

LiDAR(Light Detection and Ranging)は、レーザー光を対象物に照射し、その反射光が戻ってくるまでの時間や波長の変化を計測することで、対象物までの距離や形状、性質を正確に測る技術です。「ライダー」と読みます。LiDAR技術の市場は自動運転車、ドローン、スマートフォンなど幅広い分野で急成長しており、海外の市場調査では2030年までにグローバル市場が50億ドル以上に達すると予測されています。

近年、自動運転車の「目」として屋根に搭載されている回転式のセンサーや、iPhone Proシリーズに搭載された空間認識センサーとして、一般にも広く知られるようになりました。LiDARは光(レーザー)の直進性を利用しているため、電波を用いるレーダー(Radar)に比べて、より緻密で高精度な三次元(3D)データを取得できるという特徴があります。

2. 距離を測る原理「ToF(Time of Flight)方式」

LiDARが距離を測る代表的な仕組みが「ToF(Time of Flight)方式」です。 仕組みは非常にシンプルで、光の速度(秒速約30万km)を基準にしています。

  1. センサーから一瞬だけレーザー光(パルス)を発射する
  2. レーザー光が対象物にぶつかって反射する
  3. 反射した光がセンサーに戻ってくるまでの時間を計測する

光の速度は一定であるため、往復にかかった時間を半分にし、光の速度を掛けることで対象物までの正確な距離が計算できます。LiDARはこのレーザーの発射と受信を、1秒間に数十万回から数百万回という猛烈なスピードで放射状に行い、空間全体を点の集まり(点群データ)として認識します。

3. LiDARの種類と用途

LiDARはその用途に応じて、様々な形状や性能のものが開発されています。

  • 車載型・モバイル型(自動運転・MMS) 周囲360度をリアルタイムにスキャンし、歩行者や障害物を検知します。また、自動車の屋根に搭載して走りながら街並みを3D化する「モバイルマッピングシステム(MMS)」にも使われます。
  • 航空機・ドローン搭載型(UAV測量) 上空から地上に向けてレーザーを照射し、広域の地形を測量します。樹木の葉の隙間をすり抜けて地面(地表面)を捉えることができるため、森林の地形測量において圧倒的な強みを発揮します。
  • スマートフォン搭載型(iPhone LiDARなど) 数メートル先の空間を素早く認識し、AR(拡張現実)コンテンツの配置や、簡単な部屋の間取り図作成、暗所でのカメラのオートフォーカス補助などに使われています。

4. 「LiDAR」と「3Dレーザースキャナー」の違い

専門用語として「LiDAR」と「3Dレーザースキャナー」は混同されがちですが、実務上は以下のようなニュアンスで使い分けられます。

  • LiDAR:距離を測る「センサー技術そのもの」や、自動運転・ドローンなどに組み込まれる「モジュール(部品)」を指すことが多い。
  • 3Dレーザースキャナー:LiDARの技術を用いて、建設現場の測量や工場の設備計測を行うために作られた「独立した専用の測量機器」を指すことが多い。

つまり、建設・土木業界で活躍する高性能な「地上型3Dレーザースキャナー」は、LiDAR技術を極限まで高精度化(ミリ単位)し、測量システムとしてパッケージ化した製品だと言えます。

5. 建設・製造業の現場を変えるLiDAR技術

建設現場や工場の大規模改修において、LiDAR技術を搭載した3Dスキャナーは革命を起こしています。

従来は、メジャーやトータルステーションを用いて熟練の作業員が何日もかけて寸法を測っていましたが、LiDAR搭載の3Dスキャナーを用いれば、複雑に絡み合った配管や、人の手が届かない高所の天井裏なども、数分から数十分の照射でミリ単位の3Dデータとしてデジタル化できます。得られたデータ(点群データ)は、パソコン上でそのままシミュレーション用のCADデータとして扱うことができ、設計の手戻りや干渉エラーを劇的に減らすことが可能です。

6. 最先端のLiDARスキャナー測量なら愛管株式会社へ

LiDAR技術を駆使した最新の3Dレーザースキャナーは、数百万〜数千万円もする非常に高価な精密機器です。さらに、取得した膨大で重い点群データを実用的なCAD図面(Rebro等)に変換するには、専門の高性能パソコンと特殊なソフトウェア(InfiPoints等)、そして熟練のオペレーティング技術が不可欠です。

自社でこれらをすべて揃え、現場で複雑なプラント設備などを半日かけてスキャンし、事務所で図面化するという一連の業務を内製化するには、多大なコストと年月がかかります。

愛管株式会社では、最高峰のLiDAR技術を搭載した固定型レーザースキャナー「Trimble X7」と、死角をカバーするハンディ型スキャナー「3DMakerpro Eagle Max」を自社保有し、「現場でのスキャン計測」から「オフィスでの点群処理・設備CAD図面化」、さらには「実際の配管改修工事(静岡県内限定)」までをワンストップでご提供しています。

完全自社内製化のため、外注手配による中間マージンは一切発生しません。現場の面積や階数に応じた明確な料金体系で、全国どこへでも出張計測に伺います。 「図面がない」「複雑すぎて人が測れない」といった現場のお悩みは、最新のLiDAR技術を駆使する愛管株式会社の3Dスキャンサービスにお任せください。

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参考文献

  • “Global LiDAR Market Forecast” — LiDARの市場規模予測として参照