止めない設備、続く安心。
愛管の「予防×未病」の考え
設備は”壊れてから”直すのではなく、止めないために整えるのが私たちの基本姿勢です。愛管は、各分野の専門協力会社との緊密なチームワークで、給排水衛生・空調換気設備を「予防(壊れにくくする)」と「未病(不調の芽を摘む)」の両輪で支えます。設計から施工、アフターまで一気通貫で対応し、建物の状況に応じた最適解をご提案します。
予防と未病について
愛管では、設備管理において「予防」と「未病」という2つの概念を軸とした保全体制を構築しております。
予防とは
「故障の発生を未然に防ぎ、重大な不具合への進行を抑制する計画的な取り組み」です。定期点検、計画的な部品交換、法定点検等を適切なサイクルで実施することにより、設備の基本的な信頼性を確保いたします。
未病とは
「正常と異常の境界線において、わずかな兆候を捉えて適切に対処する考え方」です。におい・振動・流量・温度等の微細な変化を見逃すことなく、必要最小限の対策で不具合の進行を食い止めます。
予防と未病の違いと役割
| 区分 | 概念 | 具体的な取り組み |
|---|---|---|
| 予防 | 計画的・定期的な保全活動により故障リスクを低減 | 年次点検、定期清掃、計画交換、法定点検の実施 |
| 未病 | 設備状態の変化を監視し、兆候段階での早期対応 | 異音・振動・においの監視、数値変化への対応 |
予防は「時間軸に基づく計画保全」として基盤を構築し、未病は「状態変化に基づく条件保全」として効率性を追求いたします。この2つのアプローチを組み合わせることで、コストパフォーマンスに優れた設備管理を実現しております。
設備トラブルの現状と予防の重要性
戸建・マンションを問わず、住宅トラブルで最も高い割合を占めるのが「雨漏り」などの水まわり被害です。次いで、給湯器やエアコンといった「電気設備・機器の不具合」、そして「トイレや排水管の詰まり」が続きます。
特筆すべきは、これらの問題が築年数の浅い建物においても発生していることです。新築住宅においても、築7~10年で雨漏りや設備の性能劣化が顕著になる傾向が確認されております。実際、日本の住宅の約半数の世帯が、何らかの設備不具合を経験しているという統計もございます。
このような現状を踏まえ、愛管では「故障後の修理」ではなく、「計画的な予防保全と状態監視による未病対応」を基本方針として、お客様の設備を守り続けております。
愛管の「予防×未病」アプローチ
設計段階における予防的配慮
設備の長期安定性は、設計段階から決まります。愛管では、構造や意匠を担う設計事務所様とも連携し、適正な勾配の確保、点検作業のしやすさ、将来の更新スペースまで配慮した設計を行います。BIMを活用して各専門分野の視点から事前検証を実施し、メンテナンス性まで考慮した設計品質を確保いたします。
施工における品質保証
国家資格を持つ技術者を中心とした専門チームが、各工程に最適な協力会社と連携して施工にあたります。水張試験・気密試験・運転試験といった品質確認を徹底し、引渡し前にはコミッショニング(総合試験)を実施。現場の状況に合わせて設計性能を100%引き出し、「図面どおりの施工」を「狙った性能の実現」として保証いたします。
運用段階における計画保全と状態監視
計画保全: 法定点検や定期清掃等を適切なサイクルで実施し、基本的な信頼性を維持いたします。
状態監視: 「におい」「流れの変化」「異音・振動」といった初期兆候を見逃すことなく、専門の協力会社と連携して原因を特定。最小限のコストで効果的な是正策をご提案いたします。
注意すべき初期兆候
- 排水のにおい、流れの悪化
- ポンプや室外機まわりの異音・振動
- 空調の効きが悪い、室温にムラがある
- 配管や設備からの水や冷媒のにじみ
- 圧力計や温度計など、計器の値の異常
これらの兆候は、重大な不具合への移行を示す重要な予告信号です。初期段階での適切な対応により、建物への影響と将来的な修繕コストを最小限に抑えることが可能です。
サービスの進め方
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ヒアリング・現状診断
建物の状況やお困りごとを詳しくお伺いし、現地にて設備の現状を的確に把握いたします。
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保全計画のご提案
診断結果を基に、年間メンテナンス計画(予防保全)と状態変化への対応方針(未病対応)を一体的にご提案いたします。
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施工・是正処置の実施
愛管の監督のもと、最適な専門協力会社が施工を担当いたします。作業の進捗と結果は写真と数値データで明確にご報告いたします。
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継続的な運用改善
定期的な報告を通じて成果を可視化し、常により良い状態を目指して保全計画を更新してまいります。
対応事例のご紹介
集合住宅における予防的対応事例
排水のにおいと流れの悪化という初期兆候を受けて実施した調査事例です。CCTVカメラによる詳細調査で原因箇所を特定し、部分的な洗浄と通気改善により問題を解決いたしました。全館洗浄と比較して大幅なコスト削減と工期短縮を実現しております。
店舗ビルにおける状態監視対応事例
空調能力の低下という兆候に対し、フィルター詰まりと冷媒量の不適正が複合的要因であることを特定いたしました。清掃と調整を同時実施することで、快適性の改善と電力使用量の削減を同時に達成。次回メンテナンスは営業への影響を考慮した計画に組み込んでおります。
よくお寄せいただくご質問
- Q1. 定期保守契約は必須でしょうか?
- A. 必須ではございません。まずは単発でのご相談・対応から始めていただき、その結果を踏まえて継続的な保守契約をご検討いただけます。お客様の状況に応じた最適なプランをご提案いたします。
- Q2. 「予防」と「未病」の考え方について教えてください
- A. 予防は「定期的・計画的な保全活動」、未病は「兆候段階での早期対応」とお考えください。例えば年1回の排水管清掃は予防保全、におい・流れの変化に対する調査・是正は未病対応にあたります。両方を適切に組み合わせることで、効率的な設備管理が実現いたします。
- Q3. 初回相談時にお伝えすべき情報を教えてください
- A. 建物種別(店舗、事務所、マンション等)、所在地、具体的な症状やお困りごと、ご希望の対応時期等をお知らせください。可能であれば現況写真もお送りいただけますと、より迅速かつ正確な状況判断が可能です。
- Q4. 緊急時の対応は可能でしょうか?
- A. 可能な限り迅速に対応させていただきます。応急処置にとどまらず、再発防止を見据えた原因究明と根本的な対策までご提案いたします。
お問い合わせ
「この程度で相談してよいのだろうか」とお思いになるような小さな変化こそ、重要な初期兆候である場合があります。
止めない設備と継続する安心のために、愛管がお客様の建物にとって最適なソリューションをご提案いたします。