1. 3Dスキャン導入で起こりがちな「失敗」とは

「レーザースキャナーを使えば、どんな現場でも一瞬で完全な3Dデータが取れる」。 これはよくある誤解であり、この認識のまま自社で高額な機材を購入したり、安価なだけの測量業者に依頼したりすると、後になって深刻なトラブル(失敗)に直面します。

代表的な失敗例は以下の通りです。

  • 後から見たらデータに穴が空いていた(死角問題) 新しい配管のルート設計をしようとパソコンで点群データを開いたら、肝心の機械の裏側が真っ黒に抜け落ちており、隙間の寸法が結局わからなかった。
  • データが重すぎて自社のパソコンで開けない 3Dスキャン業者から「E57形式」の大量の点群データが納品されたものの、ファイルサイズが数十GBもあり、会社のパソコンではソフトがフリーズしてしまい、ただの重いゴミデータ化してしまった。
  • 点群データだけを受け取って、どうすればいいか分からない。 本当に欲しかったのは「改修工事に使える配管のCAD図面」だったのに、点群の点からCADを書き起こす(モデリングする)スキルが自社になく、宝の持ち腐れになった。

2. 失敗を回避する計測現場のコツとノウハウ

現場での計測ミスを防ぐためには、レーザースキャナーの特性(光の物理的な弱点)を理解した運用が不可欠です。

徹底した「盛り替え(位置変更)」による死角潰し

レーザーは直進する光なので、手前のパイプの裏側は影(死角)になり測れません。プラントのように配管が複雑に絡み合う場所では、スキャナーを「上、下、斜め後ろ」と数十回も位置を変更(盛り替え)してあらゆる角度からレーザーを当て、空間の影を少しずつ塗りつぶしていく根気が必要です。

水やガラス、ピカピカの金属への対策

レーザーは透明な窓ガラスを「突き抜けて」外の景色をスキャンしたり、鏡に反射した「虚像」を空間の形として捉えてしまったりします(ノイズの発生)。また、ピカピカの配管や水浸しの床は反射して形状が取れません。 計測前に床の水たまりを拭き取る、ガラスに目隠しを貼る、あるいはスキャン後のソフト処理で虚像のノイズを手作業で丁寧に削除するクリーンアップ作業が必須です。

全体のズレを防ぐ「ターゲット球」の配置

広大な工場を何十回もスキャンすると、データ同士を繋ぎ合わせる(レジストレーションする)際に誤差が蓄積していきます。これを防ぐために、現場の至る所に「基準となる白い球(ターゲット球)やチェッカーボード」を的確に配置し、ソフトウェアの解析精度を高める工夫が求められます。

海外のスキャン専門家のベストプラクティスでは、「ターゲット球の配置間隔は最大スキャン距離の半分以下」「レジストレーション精度は最終的に3mm以下を目標」といった基準が広く共有されています。

3. 「誰に依頼するか」が最大の成功要因

3Dスキャンの成功は、「現場での測量の手間を惜しまないか」と、「重い点群データを実用的なCAD図面へと変換・モデリングできる力があるか」の2点にかかっています。 単にスキャナーのシャッターを押すだけの業者に任せてしまうと、結局「使えない点群データ」が納品されることになります。

4. 死角ゼロのスキャンからCAD図面化まで!愛管株式会社へ

「既存の工場設備に新しいラインを入れたいが、図面がない。現場の干渉チェックを確実に行って、改修工事の手戻り・予算超過を絶対に防ぎたい」。 そんな失敗の許されないシビアな現場の寸法計測と図面化は、設備の配管設計・施工の裏の裏まで知り尽くした愛管株式会社のワンストップ・3Dスキャンサービスにお任せください。

私たちは、現場での「死角」を絶対に許しません。メインの空間計測には建設測量で圧倒的な信頼と最高峰の精度を誇る地上型レーザースキャナー「Trimble X7」を使用。さらに、固定型ではどうしてもレーザーが届かない入り組んだ機械の裏側や天井裏の狭小スペースには、機動力抜群のハンディ型スキャナー「3DMakerpro Eagle Max」を直接潜り込ませて計測する「ハイブリッド・スキャン体制」を採用しています。 例えば200平米ほどの見通しの悪い現場であっても、30回以上の徹底した機材の移動(盛り替え)をスタッフが半日以上かけて粘り強く実行し、一切の妥協のない完璧な空間データを取り尽くします。

そして、お客様を「重い点群データの壁」から完全に解放します。 持ち帰った巨大なデータは、自社オフィスの強力なパソコンと専用ソフト「InfiPoints」で丁寧にノイズを除去し繋ぎ合わせます。さらに、単なる点群データではなく、業界標準の設備CADソフト「Rebro」などを用いて「設備改修工事にそのまま使える完璧な3DCAD図面に変換(リバースモデリング)」してお渡しいたします。

お客様は高額なソフトやハイスペックPCを用意する必要は全くありません。現場での過酷なスキャンから、オフィスでの高度な図面化までを「外注ゼロの完全内製」で提供するため、面積・階数に基づく明朗会計で全国の工場やビルに出張対応いたします。 (さらに静岡県の現場であれば、作成した完璧な図面をもとに、実際の配管改修工事自体も自社職人で一貫して施工可能です)

図面レスからのスマートな脱却と、絶対に成功させる設備改修は、まずは愛管株式会社へご相談ください。

関連記事

参考文献

  • ISO 17123-9:2018 “Field procedures for testing geodetic and surveying instruments — Part 9: Terrestrial laser scanners”